普段、あまり人から見られないからと、背中のお手入れをサボっていませんか?
背中のケアを怠ると、大事な場面で後悔することになります。
いくらお化粧や髪型をバッチリ決めても、後姿が汚いとすべて台無しです。
背中がキレイならパーティーや披露宴など、背中を見せられるシーンはチャンスになります。

反対に背中が汚いと、とても背中を出そうとは思えないでしょう。
また、男性から見ても女性の背中は気になる部分。
抱き寄せた背中の感触が“
ザラッ”として、その瞬間冷めてしまったということもよく聞きます。
背中は普段見られないからこそ、その人の美意識が出やすいパーツなのです。
ツルツルとして、そして
輝く背中は、女の株を上げる大切な武器になります。
背中をキレイにする方法
背中を汚くする2大要因は「
シミ」と「
ニキビ」です。
シミはこれまでに浴びてきた紫外線が主因となって発症します。
では、もうどうしようもないのかと言うと、そんなことはありません。
今からでも、しっかりとケアすれば、薄くしたり、ほとんど目立たなくなることもあります。
ニキビは体質だからとあきらめている人も多いですが、正しいケアをすれば治すことは可能です。
ニキビ痕が残っている人だって、キレイな背中をあきらめる必要はありません。
コツコツと毎日の努力の積み重ねで、見違えるような肌を取り戻せます。
■キレイな背中になるシミ対策
背中にできるシミは「
光線性花弁状色素斑」もしくは「
老人性色素斑」とよばれるシミで、どちらも
紫外線を浴びたことが原因で発症します。
光線性花弁状色素斑は長時間日光を浴びて肌が炎症を起こし、水泡などができた後にできる金平糖型のシミです。
20代から30代の若い世代に多く見られます。
老人性色素斑は紫外線によって細胞内に発生したメラニン色素が皮膚表面に沈着することでシミになります。

老人性という名がついていますが25歳位からでき始めます。
紫外線を浴びると肌細胞を守るためにメラニン色素が生成されます。
肌が健康で新陳代謝が活発であれば、約28日周期のターンオーバーで角質とともにメラニン色素もはがれ落ちるのですが、紫外線により細胞が傷つく、あるいは加齢により新陳代謝が衰えていると、そのまま沈着してシミとなってしまいます。
ですからシミを無くすには、肌細胞を健康に保ち、ターンオーバーを促進することがポイントとなります。
肌の健康を損なう
喫煙や
睡眠不足、
ストレス、
慢性疲労などはタブー。
また、シミを消すために美白美容液などを使用する人も多いですが、それだけではシミ対策は不十分です。
肌が健康でなければ、また新たなシミができる可能性があります。
「シミを消す」ではなく「肌を健康にする」という観点が大切です。
・シミ対策@ビタミンC+E
シミに効くといえば
ビタミンC。
ビタミンCにはメラニン色素を抑制し紫外線によるシミを防ぎ、また新陳代謝を促進させてシミを薄くする効果もあります。
さらには体内でコラーゲンの生成を促すので、肌のハリを保つ効果も。
ビタミンCの定期的な摂取と、同時に
ビタミンCによる肌ケアで、体の内と外からシミをやっつけましょう。
ビタミンCは単体でなく
ビタミンEも同時に摂取することで、より効果が高まります。
しかし、ビタミンCを食事だけで摂るのは大変なので、マルチビタミンなどのサプリメントを利用するとCとEを効果的に摂取できます。
体内への摂取でシミのできにくい体質に変えていきましょう。
ビタミンCサプリメントピクノジェノール&ビタミンC+E
肌ケアにはビタミンCより強力な
ビタミンC誘導体が配合された化粧液を使うのが効果的。
ビタミンC誘導体は肌に吸収しやすいよう加工したビタミンC。
通常のビタミンCは肌に塗っても吸収されませんが、他の物質と加工することで吸収される性質に変わります。
吸収されると通常のビタミンCとして働きますので、シミへのダイレクトな効果が期待できます。
・シミ対策A保湿
肌の表面の水分が不足すると老廃物が溜まり、ターンオーバーがうまくいかずシミの原因となります。
肌の再生機能に潤いは欠かせないものです。
背中の保湿で一番重要なのは入浴後。
入浴後の温まった背中は毛穴が開き、ボヤボヤしているとあっという間に水分は失われてしまいます。
水分が失われる前に、入浴直後の保湿を必ず行いましょう。
保湿には化粧水と保湿クリームを使います。
化粧水で肌へ水分補給し、
クリームでフタをします。
こうすることで表面の水分が保たれるだけでなく、細胞内でも潤いが作られます。
保湿というシンプルなケアがシミ対策の近道です。
・シミ対策Bシミに効く注目の成分
シミに有効な成分を配合した美容液が次々と開発されています。
中でも、今注目されている成分が「
ハイドロキノン」と「
アスタキサンチン」です。
ハイドロキノンはメラニンの生成を抑え、ピンポイントにシミに効くとされています。
メラニンの生成にはチロシナーゼという酵素の働きが関わってきます。
このチロシナーゼの働きを抑制するのがハイドロキノンです。
ハイドロキノンには陽に当たると赤くなったり、かえってシミが濃くなるといった作用もありますので、使用に際しては十分な注意が必要です。
ハイドロキノン配合美容液
アスタキサンチンは肌細胞の老化を防止する抗酸化力がビタミンCの約1000倍とも言われる成分です。
強力な抗酸化力でメラニン色素の生成を抑制し、シミを防止する効果が認められています。
アスタキサンチン配合美容液
これらの成分はできてしまったシミには有効とされていますが、あくまでも大切なのは「肌を健康にする」こと。
肌を健康にするケアをしたうえで、上手に使うことが賢明です。
■キレイな背中になるニキビ対策
ニキビ、ニキビ痕、ブツブツといった背中の肌トラブルの原因は
乾燥です。
ニキビケアというと清潔にして、乾燥させると思われがちですが、それは思春期にできるニキビの話し。
背中にできたニキビは大人ニキビともいい、乾燥ではなく
保湿が最大のケアになります。
保湿方法についてはシミ対策で述べた方法と同じです。
しかし、背中ニキビ肌には保湿以外にも、背中ならではの注意点があります。
・ニキビ対策@刺激を避ける
ニキビを触ったり、潰したりするのは言語道断。
しかし、そこまでいかないまでも、背中ニキビ肌には刺激を与えない細心の注意が必要です。
背中ニキビを発症させる原因で意外と多いのが
髪の毛による刺激です。
洗髪後のシャンプーやリンス、トリートメントなどの成分が残った状態の塗れた髪が背中に接することで、肌細胞が刺激を受け傷ついてしまい、バリヤー機能が弱まってしまいます。
この場合、
髪を丁寧に洗い流すこと、長い時間髪を濡らしたままにせず、
すぐに乾かすことが有効です。
入浴中の洗い方にも注意が必要です。
固いタオルでゴシゴシ洗ったり、洗浄力の強すぎるシャンプーを使用することで、背中は刺激を受けてしまいます。

ニキビができた背中を洗うときは、石鹸をよく泡立て、
泡を転がすくらいの優しいタッチで洗うようにします。
使用するボディーシャンプーも洗浄力の弱い天然素材のものや、ニキビ専用石鹸を使用するといいです。
最後は石鹸を丁寧に流すことも忘れずに。